4/ 5stars

日本側守備隊は２万３千人の精鋭機甲師団。ここに新たに招聘された軍医、翻訳家、歴戦の古参兵に課せられた特殊任務とは。浪花節の浅田の新境地であり、秀逸な反戦群像小説。 浅田次郎といえばお涙頂戴の浪花節小説が定番で、ことに長編作品では壬生義士伝、輪違屋糸里、一刀斎夢録等の歴史時代劇では純情で義に生きる男女のひたむきな生きざまに１００ガロンくらい涙を絞り出されます。本作も時代劇ではありますが、歴史がずっと下って、太平洋戦争の敗色が濃い1945年が舞台です。 1945年8月15日、日本の敗戦を告げる玉音放送の後、戦争は終わったはずであるのに、その二日後の８月１７日に千島列島の最北端・占守島（図参照）にソ連軍が上陸してきて戦闘が繰り広げられました。この戦闘場面をラストに持ってきて、それに至るまでのいきさつが丹念に語られます。 沖縄も米軍の手に落ち、本土都市部には連日空爆が続けられ、広島・長崎に新型爆弾が投下されていた時期です。一億総玉砕のスローガンのもと、兵士以外の一般国民も巻き込んで本土決戦が準備されていた位ですから、当時の日本に残された兵力はお話にならない貧弱です。ところが北方の辺境の小さな島・占守島には無傷の新式戦車60輌と満州で鍛え上げた精鋭2万3000の兵員が温存されていたのでした。これは沖縄決戦同様米軍は千島列島を島伝いに侵略して北海道に上陸することを想定した強力防衛軍でした。ところが本土を直接攻撃できる制空・制海権を得た米軍は千島を素通りして本土を襲ったため折角の精鋭部隊も一度も戦火を交えることなく終戦を迎えたのです。 この北の孤島に追加招聘された3人の奇妙な男たち、一人は翻訳出版社に勤める片岡。この男、苦学して外国語を学び敵性語である英語がバリバリ。大本営の作戦本部は敗戦を予見し、米軍との和平交渉の通訳要員として、秘密裏に片岡を占守島に運ぶ作戦を立案したのでした。この作戦のカモフラージュのため召集された2人目は盛岡の貧しい人々のため働いてきた医学生の菊池、もう一人は軍神と崇められた車両運転要員の鬼軍曹・鬼熊です。 前半は赤紙が来たことを嘆く3人の妻や息子、母親たちの心情を、焼け野原の東京、疎開先の信州、盛岡の農村などを舞台に重層的に描いていきます。ここに登場する疎開した児童と教師たち、赤紙を届けた役場の職員、召集令状を発行する在郷軍人、さらに

5/ 5stars

このシリーズが好きなので買いました。安かったし、本もキレイでした。

4/ 5stars

父に頼まれての注文です とても喜んでいました

5/ 5stars

会津藩の初代保科正之が徳川秀忠の落胤。容保自身が徳川宗家の直接の祖先（水戸藩初代・頼房の子孫）。会津藩の家訓が「将軍家に忠義を尽くすこと。もし将軍家に逆らう藩主が現れたら、例え私と血が繋がっていたとしても、我が子孫ではないから従わなくてもよい」という藩であるため、幕末最後まで徹底抗戦になる立場・状況が背景にあり読んでいて感慨深いものがあります。 (内容) 薩長両藩が暗躍し、攘夷派の浪士たちが横行する、無政府状態に近い幕末の京。新たに京都守護職を命じられた会津の青年藩主・松平容保は、藩兵千人を率い、王城の護衛者として治安回復に乗り出すが、複雑怪奇な政治の術数に翻弄され……。表題作の他に、「加茂の水」「鬼謀の人」「英雄児」「人斬り以蔵」を収録。

4/ 5stars

書き込み数ページあり 表紙裏に目録のようなものが貼り付けてあり商品の体をなしていない

5/ 5stars

一度にたくさんの本を購入するので、助かります。

3/ 5stars

主人に頼まれて、購入しました。状態もよく、早く届き、助かりました。

5/ 5stars

注文番号：276609-20180512-02153815 勧善懲悪の典型版。わかっちゃいるけど，やめられない。時に笑いありで現代逃避に最高です。

4/ 5stars

スルスルっと読めて、後に残らない。気晴らしにはなるが時間損した、感もある

5/ 5stars

読んだことのある本だけど、また読みたくてシリーズをまとめ買いしました。

4/ 5stars

読んだことのある本だけど、また読みたくてシリーズをまとめ買いしました。

5/ 5stars

読んだことのある本だけど、また読みたくてシリーズをまとめ買いしました。

4/ 5stars

池波さんの時代物は、ハズレがないですね。

5/ 5stars

面白かったです。続編があれば読んでみたいです。

4/ 5stars

ずっと気になっていて、本屋さんでも「もう取り扱いがありません、入荷もちょっと、、、」と言われていたので読めて良かったです。 比較的キレイな状態でした。

5/ 5stars

読んだことがある本ですが好きなので買いました。本もキレイでした。